道徳教育の原理と方法

渡部 治 著
本体価格:1800円
ISBN978-4-8429-1582-1
A5判 / 上製 / 192頁 / 2012-08発行

戦後の歴史を踏まえながら、教育という営みのもつ文化的・人間的意味、教師とはどのような人格形成を心がけるべきかを根底に意識して論述



学校での道徳教育の諸問題を論じるに留まらず、教育という営みのもつ文化的・人間的意味、教師とはどのような人格形成を心がけるべきかを根底に意識して論述。そのための要点は、第1に戦後の歴史的背景を詳述し、現代史の理解の中で教育・道徳教育の問題について考察、第2に教育を担う教師にはどのような資性が要求されるのかという人間論の考察を重視、第3に道徳教育の背景をなす哲学思想の考察も叙述といったことである

目次


第1章:学校教育における道徳教育の位置づけ
第2章:敗戦と戦後日本の社会状況
第3章:日本の復興と「道徳」の新設
第4章:戦前の道徳教育―教育勅語の思想をめぐって―
第5章:学習指導要領「道徳」の構造と解説
第6章:教師論―教師とはどのような存在か―
第7章:道徳教育の授業実践
第8章:カントの実践哲学と道徳教育
第9章:プラグマティズムの思想と道徳教育
第10章:大乗仏教の思想と道徳教育