2010年発行の初版から増補改訂を重ね、内容を充実させてきた。この間、東日本大震災と福島第一原発事故、御嶽山噴火、熊本地震、九州北部豪雨などの巨大災害が起こり、改めて保険の必要性と限界について考えさせられる。社会保障関係についても「持続可能な社会保障制度の確立」は先行きを見通すことが難しい状態である。「難しいことを易しく、易しいことをより深く」初学者としての読者が批判し考えることができる保険の入門書というコンセプトはそのままに多様な変化に対応する
目次
Ⅰ部:保険理論への招待
1章:現代社会における「危険」と保険
2章:保険の仕組みと保険の基本原則
3章:保険の歴史と現代的視点
4章:保険理論の動向とその発展
5章:保険事業と国家による保険政策
6章:保険とその将来展望
Ⅱ部:経済社会と保険経営
1章:保険の経営体と現代的対応
2章:環境変化と経営戦略
3章:保険販売チャネルの現状と課題
4章:損害保険業の収益構造――保険収益を中心として
5章:生命保険業の収益構造
Ⅲ部:リスクマネジメントと保険
1章:リスクマネジメントと保険の関係
2章:損害保険の基礎と現代的課題
3章:生命保険の基礎と現代的課題
Ⅳ部:社会保障の中核としての社会保険
1章:社会保障と社会保険
2章:社会保険の種類とその特徴
3章:少子高齢社会の公的年金
4章:高齢社会における日本の医療保険と介護保険
5章:社会保障・社会保険の将来展望