経済学を知るためには、ミクロとマクロの両方の視野が必要である。前者は個々人の自由な経済活動を前提にした市場経済の理論、後者は政府の経済活動を重視するケインズ派の理論が軸となり、経済学の基本となっている。本書はこの二つの視野を解説し、経済学の理論や諸原理を理解するために作られた、わかりやすさを重視した入門書である。経済学とはどのような学問なのか、その全体像が本書をとおして見えてくる。
目次
序章:経済と経済学
ミクロ経済学
第1章:消費者の行動と需要曲線
第2章:企業の行動と供給曲線
第3章:市場経済のメカニズム
第4章:不完全競争と市場の失敗
マクロ経済学
第5章:経済活動水準の測定
第6章:国民所得水準の決定とメカニズム
第7章:財貨市場と貨幣市場の結合
第8章:物価水準の決定と総需要・総供給
第9章:失業とインフレ・デフレ
第10章:経済の変動と成長
第11章:所得分配の理論