独裁体制の経済理論

黒坂 真 著
本体価格:2700円
ISBN978-4-8429-1440-4
A5判 / 上製 / 168頁 / 2008年 3月発行



独裁体制に顕著な史実として、国民の所得水準が低く抑えられてきたこと、独裁者への個人崇拝の蔓延、財の生産量は供給側の要因により決定されるため財が不足し低品質を招いたことなどを指摘、それらについて理論経済学の手法により分析、解釈を与える。旧ソ連、ナチス・ドイツ、北朝鮮などで存在した20世紀上の独裁体制における社会の動きと資源配分について独自の模型化を組立てる。

目次


序文
第1章:独裁体制の経済理論を構築するために
第2章:独裁体制の基本模型
第3章:独裁体制と天候の変動
第4章:独裁体制と資産蓄積
第5章:独裁体制と中毒症
第6章:独裁体制と官僚、人民
第7章:独裁体制と労働努力
第8章:独裁者と反乱者、天然資源
第9章:独裁体制と資本蓄積
第10章:独裁体制と資本財輸入