形式的に民法といえば、私たちは現行の「民法典」のことをその対象と考えるが、実質的には、それだけに限定されず、私法の一部として私的な生活関係を規律する原則的な法を含むものである。本書は、条文の配列にあわせた、いわゆるパンデクテン形式を採用し、1冊のなかに民法の基本的要素を凝縮しまとめる。六法を併用しその補助的な役割の教材として、また民法を学習した後でのまとめの教材として使用することを目的とした内容となっている。読みやすさを重視し、1冊で民法の概要をつかめる
目次
序章 法学入門・民法入門
第1章 総則(第1節:通則/第2節:人・法人/第3節:物/第4節:法律行為/第5節:意思表示/第6節:代理/第7節:期間の計算/第8節:時効)
第2章 物権(第1節:物権総論/第2節:占有権・所有権/第3節:用益物権/第4節:担保物権総論/第5節:法定担保物権/第6節:約定担保物権/第7節:非典型担保)
第3章 債権(第1節:債権総論/第2節:契約総論/第3節:契約各論/第4節:事務管理・不当利得/第5節:不法行為法)
第4章 親族(第1節:総則/第2節:婚姻/第3節:親子/第4節:親権/第5節:後見/第6節:扶養)
第5章 相続(第1節:総則/第2節:相続人/第3節:相続の効力/第4節:遺言/第5節:遺留分)