長らく安定経営をしていた保険業界だが、日本経済がデフレに悩まされるなかで収入保険料は伸び悩み、困難な局面を打ち破るため、著しい変貌ぶりを見せている。それは業界ランキングの変動や生保の株式会社化などに顕著に現れている。今日の保険会社は時代の転換点に立っているといえる。本書では保険市場の現状を探りながら、保険株とグローバル化に注目し、分析を行い、そこから保険会社の将来の姿を見据える
目次
第1部:日本と世界の保険市場
第1章:日本の保険市場
第2章:収入保険料から見た保険市場の普及状況
第3章:世界の保険市場とマクロ経済指標
第2部:保険会社の株価分析
第4章:保険の販売手数料をめぐる理論分析
第5章:生保の株価と金利感応度の関係
第6章:保険会社の経営行動とケータリング理論 第7章:東日本大震災と堅固な地震保険制度
第8章:損保金融と生保金融の比較
第3部:保険会社のグローバル化
第9章:損保ERMの分析フレームワーク
第10章:メガ損保グループの事業ポートフォリオ戦略
第11章:保険会社のグローバル化