現代の国際経済は、グローバリゼーションの進展によって、国際間の相互依存関係がかつてないほど強化されている。今や食料から工業製品まで、私達の生活は国際貿易なしには成り立たず、限定的な効果となる2国間FTA(自由貿易協定)より広域をカバーするメガFTAが中心となりつつある。TPPの発効が困難となった今、メガFTAの潮流に変化が起き始めている。日本の通商戦略の柱である自由貿易拡大、広域の経済連携の推進の今後を見据えつつ、現代の国際経済社会を論じる
目次
第1章:国際経済の基礎理論1
第2章:国際経済の基礎理論2
第3章:新たな国際分業論と産業集積
第4章:メガFTAとWTOの将来
第5章:中国の経済成長の現状と課題
第6章:中国経済におけるルイスの転換点について
第7章:韓国経済の現状と課題
第8章:日中韓の貿易構造
第9章:ASEAN経済の現状と課題
第10章:ASEAN経済共同体とベトナム経済
第11章:南アジア経済の現状と課題
第12章:インドの労働市場と教育
第13章:アメリカ経済の現状と課題
第14章:欧州経済の現状と課題
第15章:ロシア経済の現状と課題
第16章:国際資本移動とわが国の対内直接投資促進政策
第17章:メガFTAと日本の通商戦略