自力で知識を得るために必要なことは、自己のもつ知識や技能を道具に、自ら真実を探究することである。しかし、同時に他者と対話をしながら共同で探究することがなければ、真実を究めることは不可能である。この共同探究型の授業観の授業を実践に移すときにはどのようなことに留意すればよいのか。教室授業を構想し実践するための指針を示す
目次
第1章:共同探究型の授業と教師の指導性を考える
第2章:変わる学力・人間像と変わる教科内容─基礎学力とリテラシーとコンピテンシーの間─
第3章:子どもの生活から授業をつくる
第4章:対話的な関係・対話的な授業をつくる
第5章:学級の「近代」と「現代」を問う
第6章:子どもの参加と授業づくり─学習集団論を手がかりにして─