日本の大学院に学び、韓国の大学で10年、日本の大学で9年教鞭をとってきた著者、長く日本に滞在していても外国人の立場であり、その判断には韓国的なものが反映されることも自覚する。そんな著者が、多くの学生らと接しながら感じ取ったことを入れつつ、韓国人から見た日本の雇用と経営・社会論を語る。似たような文化圏である日韓両国を比較することで、より厳密な意味で日本的なものが発見できることもある。そのユニークな視点と感性でもって外国人にとって不思議な日本の雇用問題に対して問題提起をする
目次
第Ⅰ部:不思議な国・ニッポンの「危機の雇用」を考える
1章:日本の雇用と非正規化
2章:日本の雇用と人材育成・能力開発
3章:者の雇用と就活・内定システム
4章:女性雇用とキャリア
5章:高齢者雇用と引退
第Ⅱ部:不思議な国・ニッポンの「雇用と経営」を考える
6章:日本的経営と企業のグローバル化
7章:日本の雇用と経営
第Ⅲ部:不思議な社会・ニッポンの「文化と意識」を考える
8章:日本と韓国の文化の違い
9章:不思議なニッポンの文化と意識
第Ⅳ部:不思議な社会・ニッポンの「未来」を考える
10章:ニッポンの「未来」のための助言
11章:ニッポンの「未来」のための老婆心