変化の時代である現代、社会の調和、自然との共生を図りつつ企業の持続可能性をもたらすには、どのような経営実践が必要であろうか。経営の根幹である企業倫理に日本の伝統文化の心を入れ込んで実践することがそれをもたらすと考え、経営品質に優れた企業の事例を研究し、それに筆者の経営実践および日本経営品質審査員としての経験を加味、その企業倫理を浸透・定着させる経営における仕組み・仕方(実践手法)を論じる
目次
序章:研究の背景と目的
第1部:倫理と企業倫理と社会
第1章:倫理と企業倫理
第2章:企業倫理とコンプライアンスと企業の社会的責任
第3章:企業倫理の欠如に基づく企業の不祥事
第4章:企業倫理を定着させる社会の役割
第2部:経営における企業倫理の浸透・定着の仕組み・仕方と企業文化の変革
第5章:倫理的価値観を根幹に持つ経営理念
第6章:経営理念を浸透・定着させるためのリーダーシップ―対話の重視―
第7章:採用時における倫理・価値観の重視
第8章:倫理的経営者の育成と選抜
第9章:環境整備の実行―職場の清掃・掃除と整理・整頓の重視―
第10章:企業倫理の内部制度化
第11章:企業文化の変革
終章:本研究の結論と要約
補遺