リカードウ価格論の研究
佐藤滋正 著 本体価格:3800円 ISBN978-4-8429-1406-0 A5判 / 上製 / 296頁 / 2006年 1月発行
リカードウの主著『経済学および課税の原理』が、アダム・スミスの『国富論』を継承・批判して、19世紀初頭のイギリスの政治経済問題を貫く普遍的法則を叙述しようとしたことはよく知られている。だが本書は、「理論的諸章」に較べて、これまでの研究ではどちらかというと脇に置かれることの多かった「課税論諸章」と「論争的諸章」に光を当て、リカードウが「原理」を立ち上げてくる理論的苦闘を辿り直すことを目指す。
目次
第１編：課税の理論 第１章：リカードウの課税論─第８～18章の研究 第２章：アダム・スミスの租税論 第３章： リカードウ課税論の理論問題
第２編：資本蓄積の理論
第１章：資本移動論─第19章の研究
第２章：富と価値の区別論─第20章の研究
第３章：リカードウによるセイの評価
第４章：資本蓄積論─第21章の研究
第３編：外国貿易の理論
第１章 輸出奨励金論─第22章の研究
第２章 生産奨励金論─第23章の研究
第３章：植民地貿易論─第25章の研究
