企業は、市場で勝つために現状を分析、目標を設定し、そこに向けてさまざまな戦略を立てて実行をしていく。しかし、各企業の内部外部の複雑な要因が絡み、戦略だけを取り出して説明をしてもわかりにくい。本書は、まずは魅力的な企業の「ケース」をとりあげ、その企業の現状や、置かれている環境下での戦略の概要を紹介する。それから、戦略論のキーワードを用いて理論的に解説をするという方式をとる。これにより、ケースの背後にある戦略論のコンセプトを容易に理解できよう
目次
第1部:企業の全体戦略
第1章:流通産業と経営戦略
第2章:EMS企業のコスト・リーダーシップ戦略
第3章:産業廃棄物処理業における差別化戦略
第4章:観光産業における差別化戦略
第5章:金融業における差別化戦略
第6章:家電産業における集中戦略
第7章:物流業の経営戦略とイノベーション
第8章:IT産業における再生戦略
第9章:地域産業における中小企業戦略
第2部:企業の機能別・事業別戦略
第10章:グローバル経営戦略における地域統合の意味
第11章:鉄道会社における観光戦略
第12章:中小製造業の生産戦略
第13章:ニッチャーの技術・情報戦略
第14章:シェアリングエコノミーとプラットフォーム戦略
第15章:事件から学ぶコンプライアンスと経営