文化多様性を有する外国人児童・生徒を広く表す「移動する子どもたち」。教師の働きかけが彼らの異文化適応を促進するのか否かを検討し、外国人児童・生徒の異文化適応と教師の働きかけとの関係がどのようになっているのかを、事例をひきながら明らかにする。教師がこの問題に意図的、戦略的に向き合うことで、教室内のすべての子どもたちへの変容へとつながる可能性も示された。日本の公立学校に在籍する7万名以上の「移動する子どもたち」が抱える課題への改善に役立つ一書
目次
序章:本研究の目的と方法
第1章:外国人児童・生徒の状況
第2章:異文化適応における教師の働きかけをめぐる理論的検討と仮説の提示
第3章:事例研究1―教室内の多文化化と国際理解教育
第4章:事例研究2―移民学習と外国人児童・生徒
第5章:事例研究3―ペアレントクラシー下での教師の働きかけ
終章:本研究の意義と今後の課題