物質的に「豊かな社会」に生活し、世界有数の長寿国となっているわが国ではあるが、同時に「こころ」の支えを求めての「不安な社会」ともなってしまっている。「こころ」への関心が高まっているのも当然であろう。本書は、精神障害の一般的知識、各ライフステージと精神保健、精神保健の実践、精神保健福祉行政などについての精神保健全般にわたる記述とともに、最近の考え方を掲載、精神医学、心理学、福祉からのバランスのとれた内容となっている。
目次
第1章:精神保健とは
第2章:精神保健の身体的基礎
第3章:精神障害の一般的知識
第4章:ライフステージと精神保健
第5章:社会と精神保健
第6章:精神保健の実践─地域精神保健活動
第7章:精神保健福祉行政