今日の学力問題はグローバリゼーションと格差社会の同時進行のなかで、同世代の半分が高等教育に進学するという高学歴社会の中で発生している。本書が取り扱う領域は、学力問題の広がりに対応して、発達論・課程論・目標論・授業論・評価論・教師論・学校論・大学教育論に及んでいる。読者は、本書を通じて学力問題に関する基礎的な理解を得るとともに、教育学の新たな可能性を学ぶことができるだろう
目次
序章:今日の学力問題の特徴
第1章:教育学の課題としての学力問題
第2章:子どもの発達と教育
第3章:学習指導要領と学力
第4章:生きる力と学力
第5章:学力を育てる授業
第6章:学力をどう評価するか
第7章:学校づくりと学力
第8章:子どもの学力をはぐくむ教師の力量
第9章:大学生の学力とリテラシー