刑法解釈論(改訂版)

設楽裕文 著
本体価格:2800円
ISBN978-4-8429-1842-6
A5判 / 並製 / 296頁 / 2022-10発行

令和4年改正法に対応し、条文の日常用語的語義を重視した刑法典の諸規定の解釈を行うとどのようなものになるかを明らかにする



〈日本国憲法の下では、刑罰によって人権が不当に侵害されないようにする基本的人権保障原則が刑法の基本原則になる〉ということを論証し、そこから、〈刑法の解釈は条文の文言の日常用語的語義を重視してなされなければならない〉という解釈方法を導き、このような方法により、刑法典の諸規定の解釈を行うとどのようなものになるかを明らかにする。これを刑法典全体にわたって展開。法解釈は条文に始まり条文に終わるものであって、内外の学説はもとより判例さえも参考意見に過ぎない。侮辱罪の法定刑の引上げと、施行はまだ先であるが懲役・禁錮を拘禁刑への変更も触れた「令和4年改正法に対応」。

目次


第1編 序論
 第1章 課題の設定
 第2章 刑法の基本原則
 第3章 刑法の解釈
第2編 刑法典の解釈
 第1章 解釈の順序
 第2章 1編(総則)の諸規定の解釈(第1節 適用範囲に関する諸規定の解釈/第2節 未遂・既遂に関する諸規定の解釈/第3節 共犯に関する諸規定の解釈/第4節 違法性阻却事由に関する諸規定の解釈/第5節 有責性阻却事由に関する諸規定の解釈/第6節 科刑に関する諸規定の解釈/第7節 刑及びその執行に関する諸規定の解釈)
 第3章 2編(罪)の諸規定の解釈(第1節 2章-4章の諸規定の解釈/第2節 5章-7章の諸規定の解釈/第3節 8章-11章の諸規定の解釈/第4節 12章、13章の諸規定の解釈/第5節 14章、15章の諸規定の解釈/第6節 16章-19章の2の諸規定の解釈/第7節 20章、21章の諸規定の解釈/第8節 22章-24章の諸規定の解釈/第9節 25章の諸規定の解釈/第10節 26章-30章の諸規定の解釈/第11節 31章-33章の諸規定の解釈/第12節 34章、35章の諸規定の解釈/第13節 36章-40章の諸規定の解釈