ベイシス刑法各論

本庄 武 編著
共著者:中村悠人/友田博之/甘利航司/櫻庭 総/福永俊輔/高橋有紀
本体価格:3500円
ISBN978-4-8429-1830-3
A5判 / 並製 / 388頁 / 2022-10発行

応用性のある基盤、土台作りに寄与することで、学習の初期だけではなく長く使用できる書物として「ベイシス」とした刑法各論テキスト



刑法各論の初学者を念頭においたテキスト。総論同様、単独著者による体系書の難解さ、複数著者による異なる説明スタイルの混在に伴う混乱という既存のテキストが抱えがちな問題点を克服することを目指した。判例の立場を解説することを基本とし、学問としての刑法学の面白さを感じてもらうこと、社会科学として実践的な営みであることを意識してもらうことに留意している。各論では、条文のある文言をどのように解釈して結論が導かれるのかを意識することがとりわけ重要であるため、重要な犯罪類型に関しては条文を掲載している

目次


第1章 刑法各論の意義
 第1節 刑法各論の内容  第2節 保護法益の重要性  第3節 その他の課題
第2章 生命に対する罪
 第1節 個人的法益に対する罪総説、生命に対する罪総説  第2節 殺人の罪  第3節 堕胎の罪  第4節 遺棄の罪
第3章 身体に対する罪
 第1節 総説  第2節 傷害の罪  第3節 過失傷害の罪  第4節 自動車運転死傷行為等処罰法
第4章 自由に対する罪
 第1節 基本的事柄の確認  第2節 脅迫の罪  第3節 逮捕及び監禁の罪  第4節 拐取、誘拐及び人身売買の罪  第5節 強制わいせつ・強制性交等の罪
第5章 人格その他に対する罪
 第1節 総説  第2節 名誉に対する罪  第3節 秘密を侵す罪  第4節 住居を侵す罪  第5節 信用・業務に対する罪
第6章 財産に対する罪(その1)
 第1節 財産犯総説  第2節 窃盗の罪
第7章 財産に対する罪(その2)
 第1節 強盗の罪  第2節 詐欺の罪  第3節 恐喝の罪
第8章 財産に対する罪(その3)
 第1節 横領の罪  第2節 背任の罪  第3節 盗品等に関する罪(盗品等関与罪)  第4節 毀棄及び隠匿の罪
第9章 公共の安全に対する罪
 第1節 社会的法益に対する罪総説、公共危険罪総説  第2節 放火及び失火の罪  第3節 騒乱の罪、往来を妨害する罪  第4節 その他の公共危険罪
第10章 公共の信用に対する罪
 第1節 公共の信用に対する罪総説  第2節 偽造罪総説  第3節 文書偽造の罪  第4節 その他の偽造罪  第5節 不正指令電磁的記録に関する罪
第11章 風俗に対する罪
 第1節 風俗に対する罪総説  第2節 わいせつの罪  第3節 賭博の罪  第4節 礼拝所・墳墓に対する罪
第12章 国家的法益に対する罪
 第1節 国家的法益に対する罪総説   第2節 国家の作用に対する罪総説  第3節 公務の執行を妨害する罪  第4節 司法作用に対する罪  第5節 汚職の罪
 判例索引/事項索引

2023年法改正に対応した補遺付き