ハリントンの急進主義的共和主義研究

倉島 隆 著
本体価格:4200円
ISBN978-4-8429-1661-3
A5判 / 並製 / 328頁 / 2015-07発行

17世紀半ばイギリス革命期の共和主義思想家であるジェームズ・ハリントンの政治制度思想



17世紀半ばイギリス革命期ないし内戦と空位期における共和主義(君主なき政体)思想家であるジェームズ・ハリントンの政治制度思想を論じる。当時オリバー・クロムウェルの護国卿体制が敷かれ、財政軍事国家の拡大懸念があった。その中にあって、彼は多数の市民参加を政治の中心とみなし、市民の自由を確保するための制度原理を主張した。それは、財産の配分によって権力は決定されるという均衡原理であった。著者の長い年月をかけ深化した研究成果がここに実る

目次


緒論
第1章:ハリントンのオシアナ憲法モデルにおける代議院
第2章:ハリントンの市民的執政部思想(制限民主制下の議院内閣制)
第3章:ハリントンの国防思想(市民兵主義を中心に)
第4章:ハリントンの『立法の技術』の制度思想
終章:ハリントンの急進主義的共和主義の特質―抑制と均衡の市民的国家制度思想―