シルクはどのようにして世界に広まったのか

二神恭一/二神常爾/二神枝保 著
本体価格:2500円
ISBN978-4-8429-1759-7
A5判 / 上製 / 276頁 / 2020-01発行

かいこ蛾よりシルクを得る仕方を見出した古代人の慧眼と英知から繙き、中国から東西に養蚕とシルク産業が伝播発展していった歴史をたどる



この本は人間とある昆虫との5000年に及ぶ、あるいはそれ以上の年月にわたる長い長いコラボレーションの歴史に関する物語である。かいこ蛾よりシルクを得る仕方を見出した古代人の慧眼と英知から繙き、中国から東西に養蚕とシルク産業が伝播発展していった歴史をたどる。もちろん日本での養蚕、シルク産業の隆盛と衰退も描かれる。長年にわたり経営学・商学の研究を積み重ね、また昆虫、特に蝶に対する関心と興味を培ってきた著者が、その知見を盛り込み描く物語なのである

目次


第Ⅰ章:かいこ蛾とシルク
第Ⅱ章:養蚕、シルクの染織のはじまり―中国の場合
第Ⅲ章:西への旅
第Ⅳ章:ヨーロッパ最初の養蚕とシルク産業の王国―イタリア―
第Ⅴ章:アルプスを越えた養蚕とシルク産業
第Ⅵ章:イギリスとドイツのシルク産業(Aイギリス Bドイツ)
第Ⅶ章:アメリカのシルク産業
第Ⅷ章:東への旅―日本の養蚕とシルク・古代から江戸時代まで―
第Ⅸ章:日本の養蚕・シルク産業の隆盛と衰退
 引用・参考文献