日本の私立大学は18歳人口の減少から経営が難しい時代に突入している。授業料収入に全面的に依存する経営システムから脱却し、寄付基金とペイアウト・ルールを柱としたハイリスク・ハイリターンの運用を行えば、長期的に見れば収支差額は安定する。日本の大学もようやくその重要性に気付きつつある。日米の諸大学の詳細な財務データを挙げ検証し、雇用や講義システムなどの改革案にまで言及する
目次
第1章:私立大学の経営システムと資産運用
第2章:私立大学の正しい運用利回りを求めて
第3章:米国に学ぶ私立大学の正しい資産運用体制
第4章:日米大学間の収入構造と資産運用
第5章:米国の大学基金による資産運用行動
第6章:私立大学の経営改善策