ほとんど大規模多国籍企業の独壇場である国際ビジネス。ところが、創業後まもなく、経営資源も希少なベンチャー・中小企業が国際事業活動を開始しはじめている。そうした「ボーングローバル企業」について、その特徴である早期国際化と、大規模多国籍企業に伍していけるだけの持続的競争優位性の源泉に焦点を当て、国際経営の観点から分析を行う。ボーングローバル企業を多く輩出している北欧諸国の調査から得られた知見を明らかにし、わが国のケースにも踏み込む
目次
序章:問題意識と本書の構成
第1章:多国籍企業経営論の理論展開の系譜
第2章:グローバル企業の経営理論
第3章:トランスナショナル経営論以降のグローバル経営理論
第4章:ボーングローバル企業に関する文献レビューと理論的枠組み
第5章:ボーングローバル企業の概念と新しい国際化アプローチ
第6章:ボーングローバル企業の早期国際化と持続的競争優位性
第7章:ボーングローバル企業とその類似企業の比較―ボーン・アゲイン・グローバル企業とハイテク・スタートアップ―
第8章:北欧諸国におけるBGC支援機関に関する考察
第9章:日本のボーングローバル企業とボーン・アゲイン・グローバル企業のケース
終章:本書の結論