学校司書の法制化、チームとしての学校という考え方の勃興、学習指導要領の改訂、アクティブ・ラーニングの導入等、学校図書館を取り巻く環境は大きく動いている。こうした変化にどう対応するべきか議論に熱が帯びている一方で、学校図書館自体が沈滞し、存在感が後退している感もぬぐえない。多くの教育課題と直面している現在、学校管理職、一般教員にとって、学校図書館はどのような存在なのだろうか。本書は、管理職、一般教員の視点から学校図書館を考え、その目線に添って学校図書館を紹介するというコンセプトで論じられる
目次
第1章:学校における学校図書館の役割
第2章:学校図書館発展の過程
第3章:教育法制の中の学校図書館
第4章:学校図書館運営と人的資源
実践報告1:学校司書の実践
第5章:学校図書館運営と物的資源
第6章:教育課程と学校図書館
実践報告2:言語活動と学校図書館
第7章:生きる力をはぐくむ学校図書館活用
第8章:学校図書館からはじめる心の教育と読書活動
実践報告3:パネルシアターや読み聞かせによる授業
第9章:情報メディアの特性と活用
第10章:学校図書館経営におけるPDCAサイクル
第11章:教育行政からみる学校図書館
第12章:チーム学校と表現の自由―学校図書館と図書館の自由の“距離”―
資料編