子ども家庭福祉論

吉田明弘 編著
共著者:山本希美/佐脇幸恵/森本美絵/徳広圭子/西井幸子/葛谷潔昭/南多恵子
本体価格:2200円
ISBN978-4-8429-1771-9
A5判 / 並製 / 208頁 / 2020-04発行

児童福祉法が根拠の子ども家庭福祉は、子どもの平和的生存権を礎とすべきであろう。平和と共生をコンセプトとするそのあり方を追求



ナショナリズムを背景とする覇権主義の台頭により、国際関係における軍事的緊張が高まりつつある。児童福祉法が根拠の子ども家庭福祉は、子どもの平和的生存権を礎とすべきであろう。子どもの育つ力を信じ、彼らの「育ち」を支えるような社会環境づくりはどのようにつくっていけばよいか、「平和と共生」をコンセプトとする子ども家庭福祉はどうあればよいかを考えさせる一冊

目次


第1章 子ども福祉家庭の理念と政策
第2章 子ども家庭福祉の歴史的発展
第3章 子ども家庭福祉の制度と実施体系
第4章 子ども家庭福祉サービス
第5章 現代家族と保育
第6章 現代家族と社会的養護
第7章 子ども家庭福祉とソーシャルワーク
第8章 子ども家庭福祉をめぐる諸課
 1:子育ての原理―りんご農家に学ぶ子育て―
 2:公的責任のもとでの子どもの生活保障―「自助」「共助」の前提としての「公助」の充実を―
 3:子どもを育み、温かく見守る寛容性を失った社会が行き着く先―子育ての自己責任を乗り越えて―
 4:子育中のママたちは、なぜ地域子育て支援拠点に来るのだろうか?
 5:社会的養護の子どもの意見表明権、参画の保障
 6:児童養護施設退所児童の自立の困難さと社会的支援
 7:全国に広がる「子ども食堂」の実態と可能性
 8:チーム学校とスクールソーシャルワーク
 9:見過ごされがちな生活ニーズ―発達障害児の理美容―
 10:発達保障論と共生・共育―発達の概念を問い直す―