教育の公共性を維持するために公権力が何らかの形で関与するものが公教育であり、その中核は学校教育にある。教育委員会制度改革、公設民営学校の設置、道徳の教科化など、戦後に土台ができた公教育・学校教育の制度と内容が「教育再生実行政策」によって大きく変わろうとしている。本書は各章とも原理的視点、歴史的視点、比較的視点を重要視し、この教育改革のなかにあって、教職を志す人達が何を学び、何を問うていけばよいのかを自ら習得し、実践していけるように論述されている
目次
第1部:教育の歴史と思想
第1章:教育と学習の原理
第2章:教育の歴史認識――教育構造の変容とその理解
第3章:教育の思想
第4章:生涯学習の理論と政策
第2部:公教育の組織と運営
第5章:教育行政の歴史と仕組み
第6章:教育財政の原理と仕組み
第7章:教育職員の制度と課題
第3部:学校教育の内容と方法
第8章:教育課程と学習指導要領
第9章:教育方法の原理と授業
第10章:道徳教育の歴史と指導
第11章:生徒指導の基本と課題
第12章:進路指導とキャリア教育
第13章:特別活動の原則と課題
第14章:特別支援教育から教育におけるインクルージョンへ