中国で反戦平和活動をした日本人

井上桂子 著
本体価格:2300円
ISBN978-4-8429-1581-4
A5判 / 上製 / 256頁 / 2012-07発行

中国への侵略戦争に反対したプロレタリア文学作家・鹿地亘。彼が生涯を通して訴え続けた軌跡と声を描く



鹿地亘は、社会主義運動を通して、日本の中国への侵略戦争に反対したプロレタリア文学作家である。彼は、日本政府からの弾圧を受けながらも中国に渡り、魯迅やその周りの中国人の友人の協力を得て、反戦平和活動を続けた。鹿地の活動は、中国に捕えられた日本兵捕虜を教育し、文学活動や反戦劇の公演、また対話を通して、彼らに反戦平和思想をもってもらうことであった。生涯を通して彼が訴え続けた軌跡と「声」を描いた

目次


第1章:鹿地亘の反戦思想の形成
第2章:上海の鹿地亘
第3章:国民党統治区における鹿地亘の反戦平和活動
第4章:鹿地亘と在華日本人民反戦同盟
第5章:鹿地亘の反戦平和活動の継続
結論:鹿地亘らの反戦平和活動とは